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イースターとラマダン
フランスのイースター
フランスはキリスト教による行事がたくさんあり、この時期はスーパーマーケットはイースター(復活祭)のチョコレートで埋め尽くされます。
フランス語ではイースターのことをPâques(パック)と言います。最近になって知ったことですが、イースター島もフランス語ではPâquesと呼ぶそうで、意外な事実に笑ってしまいました。
そんな復活祭、小学生の時、フランス語の先生が楽しそうに、チョコレート(卵)を探して家の中をあちこちかぎまわった、と言うエピソードを教えてくれました。
子供にとって卵の形をしたチョコレートは魅力的で、当時は都内でも見かけることは殆どなく、学校のそばにあった輸入品を扱いお店ぐらいにしかなかったのではないかと思います。
今は手に届く範囲にこれでもか!というほど沢山で、かえって興味を失う!?(笑)復活祭の日曜日は今年、4月9日に当たり、この日はフランスでは子供達がエッグハンティングをしているでしょう。
イースターエッグとイースターバニーと・・・
イースターと言えば卵とそれを運ぶうさぎ。
卵は「生まれる、復活」の意味で、この卵がシンボルとなった習慣は古代からです。
エジプト人とローマ人は、春になると生命の象徴である絵の描かれた卵をプレゼントし合いました。
そしてキリスト教では4世紀、教会は四旬節(復活祭の 46日前の水曜日 から 復活祭前日(土曜日) までの期間)の間、卵を食べることを禁じていたので、イースターに飾るために保存しておいたそうです。
ルネサンス期には貴金属製の卵が好まれ、19世紀になってカカオが手に入りやすくなり、チョコレートメーカーがチョコレートで作るようになったのです。
イースターバニーは、ドイツから伝わり、アメリカへ。子沢山のうさぎは「春、再、豊穣」を象徴で、フランス東部ロレーヌ地方やアルザス地方ではうさぎが主役です。
一方、フランスの他の地域やベルギー、イタリアなどでは鐘が主役です。
復活祭の3日前から町の教会の鐘はキリストの死を悼み鳴らされません。
この間に鐘はローマに巡礼に行き、復活祭の日に鳴り響き、通りかかった家庭の庭にお菓子を落として帰ってくるという伝説があるのです。
ラマダン
丁度このイースターシーズンに、イスラム教徒のラマダンが2023年3月23日からスタートしました。
チョコレートを食べすぎる可能性がある人は、彼らと一緒にラマダンで減量作戦も良いかもしれません!?
毎日日没とともに食べることができ、日の出とともに断食に入ります。貧
困によりご飯が食べられない人の苦しみも共有する、といった意味合いもあります。
チャド人の友達がラマダンに入ったので、今の時期のイースターのチョコレートは目の毒だろうに、と思いながら彼女からもらった夕食の写真を見て、これだけ油と炭水化物を食べていれば、日中は十分やり過ごせるだろうと思いました。
(写真)終了は4月21日のようですが、イースターのバカンス真っ最中(ノルマンディーは4月15日から2週間)で、すでにラマダンを始めた子供達もバカンスは楽しめそうです。
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